渋谷駅、 JR 券売機の前を歩いていたら、いきなり目の前に一円玉が降ってきた。
目に入るだけで四枚、一直線に並んで落ちた。
斜めうしろに落ちたのを初老のご婦人が、眼前の二枚を私が、その先の一枚をふたり連れの女子高生が拾い、四人で顔を見合わせる。
なんでしょうね、これ
あの辺りから降ってきましたね
と天井をみていると、五人目、若い女性が教えてくれた。
オジサンが投げていましたよ。
えっ?
あのキオスクで買い物をして、渡された小銭をそのままぽんと
それらしき人は、見渡してもいない。顔を見合わせる四人の女性に踏ん切りをつけるように、どうしようもないし、珍しい出来事だからお守りにしましょう
と明るく言って、その場を離れた。
とはいえ、投げた人の心情はあまり良くない感じだな。厄払いのつもりだったりしたら、持っているのは縁起が悪いかもしれない。
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