2009年11月20日

フェンネル大陸 4〜9 読了

13日、14日の出来事で、たくさん書きたいことがあると思っていたら既に一週間。

書けないと泣き言を言っているヒマがあったら、そのあとの読書記録でもしますか。

思想書・技術書・オカルト本ばかり読んでいると気が滅入ってくるので、月曜から水曜日は気楽な小説に専念した。前にも書いたが、1〜3 巻を古本屋で購入していた フェンネル大陸偽王伝 の 4〜7巻、続く真王伝 の 1巻。高里椎名・著

おもしろかった文章

偽王伝5巻「風牙天明」p.23

今ある状況に順応しようとするのは利口な手段だけどね、世の中ってのは意外に馬鹿な奴ほど得をする。賢いフリして自分勝手に線引きして、思考を停止した人間に都合の良い未来なんか降って来ない by サチ

同書 p.29

まぁ、英雄なんて結局は皆の憧れと不満を一身に背負う貧乏クジだけどね。 by サチ

同書 p.225

算数なんて嘘吐きよ。パパを五番目に好きな人が五人いても一番にはなれない。パパは助けて貰えないで、五回死んじゃうんだわ。一番好きな人に同じように想って貰うことと、百人の好きな人に百番目に好きだと言われることは同じじゃない。 by マリィ

偽王伝7巻「終焉の詩」p.272

ボルス様の夢は叶わないと思います。でも、僕はあの人に忠誠を誓う。最後まで味方でいると決めました。だから、皆に虐められるくらい何でもありません。

馬鹿だな

真摯な決意を一蹴されて、クレイノアは流石にムッとした。

貴女は──っ

そういうのは『好き』と言うんだ

そういえば、この本を読んでいた三日間、書籍は充分にドラマティックなのに精神が安定していたな。

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