2010年4月30日

春だねぃ

午前、歯医者の椅子の上で80分。合間に「ブッダの夢」(ISBN4-02-264262-9) を読み了えた。三週間ほどあちこち拾い読みしていたのが、まとまった。

久しぶりの歯医者、神経が過敏になっていて眉の上を技工士の袖がかすめるのまでくすぐったく感じた。だが、病的な神経過敏ではない。体力が落ちて刺戟に敏感なのではなく、体力・気力は二日の睡眠で充実していて、躰に張り巡らされた神経を実感している。

歯医者が終わり陽射しの下を歩きながら、いまの気持ち、格好良くいえば「無」だが、実際は「忘」だと思った。このふたつは同じものじゃないかと。

「呆」でも「HOGE(放下)」でも良い。禅僧が格好良く言って日本語で仰々しく奉られるが、実際は小学生の頃には得ていた、喪った感覚。

学術的に正しいかではなく、いまの私が感じているというだけのこと。べつに他人に押し付ける気はない。

春の陽気には、こんなエセ悟りが似合う。

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