少年名探偵 虹北恭助の冒険 フランス陽炎村事件
クリスマスプレゼントとして、アマゾンから直接に娘に贈った本を貸してもらった。
軽い本を読んだのは久しぶり。すっきりと読了した。
うーん、探偵小説/ミステリとしてはあまりお薦めしない。虹北恭助のシリーズをずっと読んでいないと面白くないからだ。だが、小説としては面白かったし、それで良いんじゃない ?
++願い事
古本で、なんの予備知識もなく購入。日曜日の昼下がりにファミレスのドリンクバーを消費しながら読んだ。
ホラー作家のデビュー作というと、貴志祐介のそれ が、むちゃ後味悪かったので、読んでいて心配だったのだけれどね。
これだけ物語世界に引き込まれて、最後に救いがなかったらどうしよう。立ち直れないんじゃないだろうか
と。だが杞憂だった。ありがちなハッピーエンドでもなく、きれいにまとめてくれた。これは 神話
であり、 河合隼雄が言うところ の ファンタジー
だ。
読んでいる途中で、コーヒーを注ぎに歩きながら 人は魔にはなれても神にはなれない
とふと呟いたら、直後に同じ意味の、もっと激しい文章が出てきた。いかに物語世界に一致していたかの現れだろう。
とりかへばや、男と女
旅に持っていくのに、別の読みかけの本と間違えてたまたま手に取った。
年末に持ってきた、関西に置いてある学生時代に貯めた本からだから再読のはずだが。今の私に響く本だった。
旅の直前、中年と呼ばれる年代で、肥えてきた自分の中の女性ホルモンと女性性についてちょうど考えていた処だったのだよね。
文中で解説される [京都(都)] - [宇治] - [吉野] の関係が、[東京] - [年末に旅した関西] - [今回はじめて訪れた東北] と呼応している気がした。
父方の先祖に、奥州藤原氏がいる、というデマのような話もある
親和力のなかで、(中略)大尉さんはおよそあなたと同じくらいのお年で、その年配になって男の方は初めて ─あなたを喜ばせそうなことをかくさずに言ってあげますわ─ 愛することもでき、また愛される資格もそなわるのですわと言う。(略)このように考えると、もし若い時に結婚をするならば、壮年になって再婚をするのが望ましい。それがうまくいくときには、同一の相手に対して象徴的に離婚・再婚をするということになる。これは人格の急激な変化を経験するときの、象徴的な死と再生の体験と相応するものである。(略)
相手が変わって、実際に離婚・再婚をする人もある。しかし、この際に大切なことは、その意義をはっきりと把握していないと、ジョンソンも言うように、同じことの繰り返しになる可能性が高い。こんな人は再婚ではなく安易な初婚を繰り返しているのである。
読了せずに返却
作家デビュー完全必勝講座 (若桜木虔)
拾い読みはした。
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