2011年6月17日

mixi と足あとあれこれ

背景

古いネットコミュニティは、開発者が自分たちの交遊のために、自分たちが使いよいものを作って「これ、ついでだからネットにつながっている (まだ数の少なかった) 一般の人も使ってみない?」と提示したところから始まった。

もちろん、運営にはそれなりにコストがかかるから広告スポンサくらいは募集した。それはおまけ、だったはず。

株を公開した時点で、身内のための交遊ツールから、営利事業へと確実に舵を切ったわけで。

営利事業である以上、ユーザは身内ではなく顧客で。顧客はわがままが 100% 通ると思っちゃいけない。システムの変更に新しい楽しみを見出せなかったら、サービスを離れるなり、連絡ツールとして割り切って付き合うしかない。

営利事業である以上、運営は悪い評判を避けたほうが戦略的に得であり、それはたとえば足あとスパムを放置しているという批難や、足あとから始まった交際を失敗したことへの八つ当たりな批難を避けるという経営判断にもつながる。

同様に、ユーザの意向を無視して勝手に、一方的に仕様を変更したという噂が立つことも避けないといけない。ユーザのためにあるシステムだとか、今の日本においてインフラ同様の存在だとかいう幻想を壊すことも得策ではない。

最近まで

半年ほど前、ユーザアクティビティ機能の追加と、抗議による取り下げ、という騒動があった。

今回と逆に、友人の動きが赤裸々に伝わってしまう機能であり、私も一ユーザとして反発した。

今回の騒動においてわたしは静観している。「改悪反対」を叫ぶ何人かの友人に向けて「こう動いたら良いのではない ?」、「こういう経緯があったらしいよ」くらいのことは言っているが、機能の変更そのものについて評価を下し動くものでもないと思っている。

事前、ある程度の告知がなされていたことを評価しているからでもある。

数々の重大な変更を、なにひとつ告知せずに行ってきた mixi がまじめに告知していたのだから、それなりの判断があり本気なのだろうとは思う。

信念のある変更に、ハタががたがた言っても耳を貸すことはないだろう。改善はあっても、元に戻ることはないと見ている。

現状

私は、私自身が旧来の足あと機能を重用してきたユーザだから、そこに適応した友人が多い。

それゆえ母集団は偏るだろうが、それでもアクティブな80人ほどのユーザのうちで事前の告知に敏感に反応したのはたかだか二人。

変更後に「しらなかった。なに、これ」もしくは「ここまで悪い影響を受けるとは思わなかった」と不満を言明しているのが五、六人。

この五、六人がそこそこアクティブなユーザであったことを考えると、まだまだ運営サイドに事前の説明が足りなかったと思わざるを得ない。

友人としては「もうちょっと告知を読んでいて欲しかった」と思うが、お客様として全体をとらえたら、この率で情報漏れがあるのは不手際といえる

隠蔽疑惑も起きているようだ

隠蔽が本当がどうか、それは知らない。隠蔽と疑われるような無様な真似はするな、噂に気づいて否定するようなアクションを起こせ、とは思う。

隠蔽説に対抗して、現状の日記キーワード抽出・集計のロジックを公表して、これは隠蔽ではなく事故だと示すくらいのことはやっても良いのではないかな。

数値が隠蔽を疑われるほどに穴だらけのロジック、どのみち使いつづけても意味がないだろう。ロジックを公表して悪用されるって恐れるまえに、ランキングを中止して噂を否定、隠蔽などしていないと公表したうえで、新ロジックに置き換えたほうがはるかにマシだ。

日本におけるインフラ同様の存在という評価を失いたくなければ

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