善人なおもて往生す、いわんば悪人をば
親鸞の言葉と記憶していた。調べると、その師匠の法然の言とされているらしい。
李下に冠を正さず
というのは、李を盗まれることを持ち主が怖れているという想像力がないと果たし得ない。ときとして、あまりに無警戒だと、知らずに李下に冠を正すような真似をして非難される。非難した人が悪いわけじゃない。非難された側も、うかつではあるが悪くはない。だが、あまりに善人だとはいえる。
はやく芯からの 悪人
になって、指差されるときにははじめから覚悟して汚名を被るときだけという境地に至りたいものだ。無邪気な善人はろくでもない。
善人は、崖から落ちてはじめて自分のいる場所に気づくらしいよ。
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