2010年11月8日

「牡蠣はミネラルを多く含み健康に良く、頭も良くなります」

頭髪が薄いのを気にしてないよって宣言の自然(=ムースなし) オールバック。
後ろで束ねたら楽かな、と春から床屋に行っても整えるだけにして伸ばしていたのですが、一向に長さが足りません。
ついに寝癖に負けて、短くしてもらいました。薄い毛がハネてると目立つんですよね。


今のは近況報告です。表題の「頭にも良い」てのは頭脳明晰になるという意味。

「牡蠣は銅などのミネラルを多く含んでおり、身体のバランスを戻してくれます」よく聞くことばです。ここまではたぶん正しい。

「古代から文明の栄えた地では、牡蠣を食べていたことがよく知られており。これだけで牡蠣を食べると頭が良くなることが……」
ときどき読みます。薬屋の口上だろうと話し半分に読んで気に止めない人、調べてみた人いらっしゃるかと。


さて、古代から文明は川沿いに栄えてきました。これは中学校の歴史で習う常識。農耕に向いた、肥えた土を得ることができるからです。


旅行して、生活排水が流れ込む前の上流から、生き物もいない澄んだ水なのに水が緑色してる、と不思議に思ったことありませんか ?
私は近年、平泉 (岩手の牡蠣 !) に注ぎこむ河でやっと気づきました。

平泉は金の算出で栄えた土地。金と銅は鉱脈が重なり、同じ山から採れることが多い。と聞きます。

金で栄えた街、鉄器以前の銅器文明のころの遺跡がある土地、銅器時代の繁栄をそのままに、今も栄えている街。思い起こせば、船で上ると上流もずっと緑の川です。

銅器を作れたから栄えた、遺跡が残せるほどに人が文明を築き上げたのでしょう。


さて、牡蠣に含まれるミネラル、ことに多いとされる銅はどこからきたのでしょう。
元素は生成できません。餌のプランクトン、生活の場でもある水に含まれた銅が濃縮されて、牡蠣の身に含まれます。

牡蠣が自生し、もしくは養殖に向いた土地は ? 山からの栄養を含んだ、澄んだ水の川が流れ込む入り江です。


つまり。
銅や金を産出し、農耕に向き、かつ海路から交易も盛んな古代の街の近所には、高確率で牡蠣が自生していた、牡蠣の養殖に向いた。

古代人、当然食べますよね。


牡蠣を食べると頭が良くなるって主張が正しいか、間違っているかは別にして。
その証拠として、遺跡から牡蠣の殻がみつかることが多いというハナシを挙げるのは間違いなんだな、と。


そんなこと、最近やっと気づきました。

0 コメント:

コメントを投稿