「先週月曜19日から、今日火曜27日まで色々のことが起きたな」と
思いながら図書館から戻り、寒くて毛布にくるまると眠っていた。
夢をみた。
ハードボイルド小説のような、依頼者が降りても自衛や感情で動く探偵として、バーのカウンタにいた。
神聖な樹を守るとか倒すとか、そんな事柄でいま事件の渦中であり敵がいて、その樹の影響で敵のここまでの経緯を追体験していた。
敵の立場からみたときには自分のこれまでの行動も筋が通らないとしり、敵もまた自覚はしつつやむにやまれぬ経緯で筋の通らないことをしてきたと感情も思考も追体験して。
樹の影響によるSFじみた体験から、精神をバーの身体に戻そうとする夢の中の「私」、夢の思考から目覚めようとしている現実のわたし。どちらも同じくただひとつの思い「敵も自分も互いに矛盾しているのだから飲み込んで講和できるはずだ」という意志だけを持ちかえるために懸命に考えて、追体験の思い出の個々の細部は忘れながらも戻って。
毛布にくるまっている自分のからだを見つけた時には、それでもやはりロジックでは許すことはできないことを発見していた。
「清濁併せ飲む」か。
夢の中の、さらに夢のようなできごとの内では正しいことが、日常の自分の筋・ロジックでは選べない行為であることを実感したとき。
江戸川乱歩の愛した「夜の夢こそまこと」という言葉が身に沁みた。
夜も遅いが、今日も乱歩を愛する人の集うバーにでも行くかね、リツイートもしたしな。
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